男性がかくものというイメージのある「いびき」
しかし最近では女性が抱える悩みのひとつにもなっているのをご存知でしたか?
あるアンケート結果によると、女性の3人に1人が、毎晩いびきをかいていると答えたそうです。
ストレス社会に生きる現代人にとって、ホルモンバランスの乱れやストレスの増大が引き起こすいびきは、避けては通れない悩みとなっています。
Contents
いびきの起こるメカニズムって?
いびきとは、気道と呼ばれる空気の通り道がある原因でせまくなってしまい、鼻や喉の粘膜が細かく振動することで、ガーガーという音が鳴る現象です。
気道がせまくなる原因って?
首やそのまわりの脂肪
いびきが起こる原因のひとつに、肥満が挙げられます。
太っていることで首やそのまわり、舌に脂肪がついてしまい、気道が塞がれることで気道が狭くなっています。
睡眠中は舌がのどの奥に落ち込んでしまい、さらに気道をさらにせまくするので、いびきをかきやすくなります。
実際に体全体は太っていなくても、日頃運動していないなどの理由で首のまわりに脂肪がついている方や二重あごの方もかきやすくなってしまいます。
舌を支える筋肉(オトガイ筋)や首のまわりの筋肉(コウケイ筋や舌骨筋肉)の筋力が落ちてしまうと、舌を支えることができず、睡眠中に喉の奥に落ち込んでしまうので、いびきにつながるのです。
いびきを改善するためには、ダイエットをして脂肪を燃やし、首のまわりの筋肉を引き締めることなどが重要です。
ダイエットなどは成果が出るまでに時間がかかりますので、もっと即効性のあるいびき解消法として、横向きに寝ることをおすすめします。
あおむけに寝ると、寝ているときに舌の筋肉がゆるんでしまい、喉の奥に落ち込んでしまうことがいびきにつながります。
ですから、横向きに寝れば喉の奥に落ち込むことはなく、気道が保たれますので、いびきをかいてしまうことはありません。
女性ホルモンが少なくなったこと
いびきと女性ホルモンには深い関係があります。
女性ホルモンには、舌を支える筋肉(オトガイ筋)をこわばらせる働きがあり、睡眠中も気道を確保しやすいため、男性に比べ女性のほうがいびきをかきにくいと言われています。
しかし更年期を過ぎると女性ホルモンが著しく少なくなってしまい気道を広げた状態を保ちにくくなるため、いびきをかく女性が増えてしまうのです。
顎が小さいこと
柔らかい食べ物や噛みやすい食べ物が増え、固い食べ物を避けがちな現代人は、咀嚼力が減退していると言えます。
そのため顎が小さい人が多くなっているのです。咀嚼力が弱いということは、顎のまわりの筋力が低いため、寝ているときに舌を支えることができず、喉の奥へ落ち込んでしまい、気道を狭めてしまいます。
また顎が小さい人は、顎が奥に下がっていることが多く、そのため普段から気道が狭められているのでいびきをかきやすくなります。
小さい頃から柔らかいものを好んで食べていたり、固い食べ物を避けているという人は、ぜひいびきをかいていないかチェックしてみてください。
ちなみに女性が憧れる「小顔」の人は顎も小さい人とも言えます。
小顔にはそんなデメリットがあるですね。
アルコールの摂取
アルコールを飲むことも、いびきを引き起こす一因となります。
アルコールを飲むと、筋弛緩作用が働くので、体の筋肉がゆるんでしまいます。
ですから、寝ているときにも舌を支える筋肉がゆるみ、舌が喉の奥に落ち込んで気道が狭められてしまうためにいびきをかきやすくなります。
またアルコールを摂取すると血行が良くなるために、鼻の奥の血管が広がり、粘膜が腫れて鼻づまりが起きやすくなります。鼻づまりもいびきの原因となってしまいます。
いつもはいびきをかかないという人でも、アルコールを摂取した日の睡眠時はいびきをかきやすくなってしまいます。
ですがこのようなアルコールが原因のいびきは、一時的なものですので治療が必要なものではありませんので、安心して下さい。
鼻がつまっていること
アレルギー性鼻炎や花粉症などが原因となって鼻がつまってしまうこともいびきにつながります。
鼻がつまっている人は鼻呼吸が難しくなるので、睡眠中に口呼吸になってしまいがちです。
口呼吸は、鼻呼吸よりも気道を狭めてしまうため、空気の抵抗が大きくなって、いびきにつながってしまうのです。
市販されている、鼻腔拡張テープを鼻に貼って寝ると、鼻の空気の通りがよくなり、いびきが改善されます。
最後に
いびきの原因はさまざまです。
心当たりがあるならその根本から改善して、質の良い睡眠を取ることができるように心がけましょう。