家族から、いびきが大きいと言われたことはありませんか?
言われなくても、自分のいびきで目が覚めてしまったり、いびきのせいで深い眠りにつくことができない場合もあります。
いびきは、日ごろの疲れから大きくなる場合があります。疲れからくるいびきは原因をつきとめて改善していきましょう。
疲労からくる口呼吸が原因?
疲労やストレスがたまっていると、体はそれを解消するために、普段よりたくさんの酸素を体内に取り入れようとします。そのために、疲れているときに眠ると、鼻呼吸よりも一度にたくさんの酸素を取りいれることができる口呼吸になってしまうのです。
仰向けになって寝ている時に、口呼吸をすると、下あごが下がって下根も落ち込みやすくなるので、空気の通り道が狭くなってしまいます。そして、上気道が狭くなって、喉の粘膜が振動してしまうのでいびきが発生してしまうのです。
喉の周りの筋肉が緩む
眠っているときは、体の筋肉が緩みますが、喉の周りの筋肉も緩くなります。体が疲れているときには、筋肉の緩みも大きくなりますので、下根が喉の奥の方まで落ち込んでしまい気道を圧迫して大きないびきをかきやすくなります。
疲労による鼻づまり
ストレスや疲労を感じると、自律神経のバランスが崩れて免疫力も低下してしまいます。
自律神経には、緊張状態をもたらして血管を狭くする働きのある交感神経と、リラックス状態をもたらし血管を広げる副交感神経があるのですが、自律神経のバランスが崩れることにより、鼻の粘膜の毛細血管が広がってしまうのです。
鼻の粘膜の毛細血管が広がって腫れてしまい、鼻の穴の空気の通り道を狭くしている状態になり鼻づまりがおこります。鼻の通りが悪いことにより、いびきをかいてしまうのです。
半身浴で疲労を軽減
体の疲れやストレスからくるいびきは、その疲れやストレスを軽減させる必要があります。肉体的な疲労やストレスによる自律神経の乱れを整えるには、就寝前の半身浴が効果的です。
半身浴は、血行を促進して疲労を回復する効果が期待できます。お湯の温度が高すぎると刺激が強すぎるので、38度から40度程度のぬるめのお湯にゆっくりとつかりましょう。時間にして20分前後の入浴が良いと言われています。
就寝前の1時間前には入浴するようにしてください。入浴後の体温が下がるタイミングで布団に入ることで、入眠をスムーズに行うことができます。
寝る姿勢
簡単ないびきの対処法として、横向きで寝ることが効果的なことはご存じの方も多いでしょう。仰向けに寝ると下あごが下がり、舌根が落ち込みやすくなり喉の気道が狭くなてしまいますが、横向きで寝ることにより気道が狭くなることを防ぎます。
寝ている間に仰向けになってしまう場合があるので、枕や丸めたタオルを利用して、いびきをかかない横向きの形を維持したまま眠れるように工夫してください。
疲労によるいびきは、疲れが解消されるとともにいびきをすることもなくなるでしょう。酷いいびきが続く場合には、疲労によるいびきではなく別の原因がある可能性がありますので、病院で診てもらう方がよいでしょう。