知っておきたい!タンポポ茶の副作用とは

タンポポ茶というハーブティーを耳にしたことのある方は多いはずです。最近では自然療法への関心が高まり、通販でなくとも大きな自然食品店やハーブティーを扱うオーガニックなお店なら、安価で購入可能です。

日当たりの良い肥えた土壌に大きな葉を広げて生育するタンポポは、古くは中国の漢方、アラブの医者の記録が残されています。

飲み物としてのタンポポコーヒーはアメリカで考案され、第二次世界大戦中にはコーヒーの供給が破たんしたため、ドイツで代用コーヒーとして飲まれた歴史があります。そのあたりが、ヨーロッパ、フランスにおけるチコリコーヒーと良く似ています。

どちらもノンカフェインコーヒーの飲み物として健康に良いとされ親しまれていますが、タンポポ茶の方は、その副作用に特に注意が必要です。

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タンポポ茶は、併用の際注意が必要となる医薬品の数が多い。

肝機能の改善、胆汁分泌促進、利尿、通乳…効能があるハーブティーとして紹介されることが多いタンポポ茶ですが、実は飲用する量によっては重篤な副作用や、併用の際注意が必要となる医薬品の数がとても多いことに驚きます。

タンポポ茶のすぐれた利尿効果が、多くの利尿に関係する医薬品の薬効を増幅させてしまうため、使用を避ける、あるいは禁止されています。高血圧や心臓疾患、躁病治療薬との併用も同様に避けなければなりません。

また、タンポポ茶と同じように利尿や血糖低下作用のある効能を持つ他のハーブとの併用も、重複して作用を強めてしまうため、使用の際は医師と相談して量を調整するか、避けるべきと考えられます。

カフェインレスで気軽に飲みやすいタンポポ茶だけに、ちょっとびっくりなこの事実は、実のところあまり知られていません。

胆管の障害、胆嚢炎、腸障害のある人は特に要注意!

仮に胆石症の人が、自分の症状を改善するハーブティーを検索したとすると、すぐタンポポ茶が見つかります。

しかし、肝臓や胆嚢に良いとされるタンポポ茶でありながら、密接に関係する胆道閉鎖、胆嚢炎、閉塞性イレウスなどを患っている方は、安易に飲用してはいけません。

肝臓でつくられた胆汁は、胆管を通って胆嚢へ流れ、さらに腸管内へ運ばれます。胆道閉鎖など胆管の障害は、胆汁が狭くなった胆管で詰まり肝臓内に溜まってしまうことで、肝硬変を発症する原因となってしまいます。

また、胆石や細菌感染で起きる胆嚢炎は、胆汁が流れ込むことで激しい痛みを伴う炎症を引き起こしたり、または激しくさせるため、大変注意が必要なのです。

閉塞性イレウスなどの腸障害は、腸管の壊死や穿孔を引き起こすような重篤な状態のため、タンポポ茶の胆汁分泌促進は逆効果の作用になるため危険です。

まとめ

口当たりが良く飲みやすいタンポポ茶が持つ、体内の毒素排出作用や抗ウィルス・肝機能改善効果はとても魅力的です。

また、通乳やホルモン分泌促進の効能は、コーヒー好きの若いお母さん達にも興味を持たれるのは必然でしょう。タンポポ茶という名前からイメージされる印象は、とても明るくヘルシーなものだからです。

とはいえ、具合がどうも悪いからと安易に口にするのは良くないということを知っておいた方が良いです。

しかし、肝臓機能改善用のサプリメントには併用を推奨できるものや、糖尿病治療薬にも併用が可能のものもあるため、一概にタンポポ茶はアブナイ!と避けるほどではありませんので、ご安心ください。

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