ベジタリアンというと、お肉を食べない人々の事をまとめて指すと思っている方が多いかと思います。
実はベジタリアンの中でも多くのグループに細分化されているのは知っていましたか？
今回は、そのような中でも比較的分かりやすい分類とその食事のメニュー例をご紹介します。
ノンミートイーターの場合
ベジタリアンの中でも比較的規律は緩めで、肉は食べませんが魚類は摂取します。
多くの人が想像するベジタリアンはこの部類に属すると考えてよいでしょう。逆に言えば魚類や乳製品などは摂取することができるので、料理の幅は広いです。
焼き魚やお刺身はもちろん、天ぷらや出汁を取ったお味噌汁、野菜やキノコなどを油で炒めたもの。お米を摂取できるので、お肉の無いチャーハンやドリアも大丈夫ですし、ピザやトースト、麺類もいただけます。
ラクトオボベジタリアンの場合
こちらはそこから出汁含めた魚類も禁止したグループです。
乳製品やハチミツ、卵は摂取できます。生クリームが使用できますのでクリームパスタやラザニアなどのイタリアン料理やソテーなどはラクトオボベジタリアンに人気のメニューです。
また、サラダにチーズやマヨネーズを混ぜたりですとか、ティラミスやチーズケーキなど、メレンゲやチーズの入ったスイーツもいただけます。
ヨーグルトにハチミツを垂らしたりと、甘い食べ物に寛容であるので女性でも馴染みやすいグループだと言えます。
ぺスコベジタリアンの場合
こちらはラクトオボベジタリアンとは逆で、魚類は摂取ができますが卵・乳製品が禁止されているグループです。
日本で言う「菜食主義者」の意味合いに近い部類ですね。伝統的な和食はほとんどこのペスコベジタリアンと言っていいかもしれません。
お刺身やお豆腐、お味噌汁、胡麻和え、ひじき、きんぴらごぼうなどの和の小鉢はほとんどクリア。和食が大丈夫なのは心強いですね。
野菜や穀物や油も摂取できるので、繋ぎに卵や牛乳を使わないように揚げたフライドポテトや、マヨネーズを使わないポテトサラダもよく好まれます。
チャンプルーなどの炒め物も食べられます。日本で一昔前に流行ったノンフライヤーなども大活躍ですね。
ヴィーガンの場合
ヴィーガンとは、ベジタリアンの中でも厳格な部類に入ります。
肉・魚・魚介類や乳製品・卵、更にはそれらの副生成物（ラード・エビ・ゼラチン・鰹節など）が含まれるものを禁止しています。
また毛皮や皮などの動物性の製品、場合によっては動物実験が行われている化粧品なども購買禁止となっていて、厳格なヴィーガンは動物性物質が入っているインフルエンザワクチンも摂取しません。
野菜だけ？と思うとサラダばっかり想像してしまうかもれませんが、意外にも考えればメニューは豊富。
強力粉をはたいて大根などを炒めればステーキにもなりますし、それにバルサミコ酢などを垂らせばとても美味しいです。
にんにくやオリーブオイルが使えるので、トマトなどの野菜とハーブを使ってソテーやコンフィも作れますね。
野菜でペーストを作ればパスタやスープなどにも乗せられますし、カボチャを揚げれば満腹感もひとしおです。